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みついしょうこhistory -上京 編②-

みついしょうこhistory

憧れの東京に出て社会人になった私の続きです。
◇販売の素人が10万円のスーツを売るキッカケ
バスガイドのお仕事に少しづつ慣れてきた頃、その日は突然にやってきました。

不況の波は、働いていた会社にも押し寄せてきまして…
会社の観光バス部門廃止😱
まぁちょうど、社会人生活の中だるみ期だった私。
寮も出るついでに、当時付き合ってた彼氏の家に転がり込んで、時給の良いバイトでもしながら主婦業に移行しちゃおうかしら♡
なんて、お気楽に考えていた私に、兄から珍しく電話が☎️
「バスガイド辞めたんだって?これからどうするんだ?販売の派遣業してる知り合いに話をつないどいたから、明日行ってこいっ!」
とのこと。
10歳上の兄には逆らえず、
まぁ行くだけ行って、仕事内容が合わないとかテキトーに断ればいっか^ ^と、またまたお気楽な私は、次の日、恵比寿にあるその方のオフィスを訪ねます。
オフィスでしばらくお話した後、その方が
「今日はこの後ヒマかな?ちょっと人手が足らないところがあって…。今日1日だけ手伝ってくれないかな?」
いいですよー。
と二つ返事したものの、ここは大都会東京。
もしや、いかがわしい仕事だったらどうしよう…と不安に思いながらも、渡された地図を頼りに辿り着いた場所は、
新宿南口の百貨店でした。
お仕事は、スーツのお直しを受け渡しする店員さんのお仕事^ ^
内心、ホッとした私。そして、初めて手にとるスーツ。 (父はいつも作業服だったもんで…)
張り切って、お仕事を全うしたその翌日、
その方から電話がありました。
「 昨日はありがとう。いやぁ、君の接客は素晴らしいね!売り場でも話題になってたよ!
んでね、明日会わせたい人がいるから新宿に来てくれる?」と。
またまた、二つ返事の私。
ってか、私が接客してたのこっそり見てたんかいっ!!と、
そこで初めてスーツお直しの受け渡しが、接客テストだった事に気付いた私なのでした。
さてさて、そうしてお会いしたのが、後の私のボスとなるカリスマ販売員のOさん。
後で知りましたが、当時はNHKのビジネス番組でカリスマ販売員としてTVに出てたりしてた方でした。
お会いしてどんな会話を話したか、あまり記憶にございません…高〜い珈琲いただいた事だけ😅
とにもかくにも私はその3日後には、
新宿の有名百貨店(あたりまえ体操♪の人が着てるスーツの柄の…)
紳士服ブランドの販売員として、売り場に立っていたのでした^ ^
◇販売という仕事
幼少期からの私を読んで頂ければわかる通り、スーツというものと無縁だった私にとって、そこは異国の地。
しかも、私が入った紳士服ブランドはいわゆるハイブランド。
お隣は、バーバリー、boss、アルマーニなどなど。
スーツは、パターンオーダーが多く、既成のものでも10万円は超えるものでした。
しかも、私のボスが率いる店舗は全国売上No.1。売り場面積3坪くらいのスペースで年間1億近く売上げていました(※当時の話です)
そんな売れ売れの店舗、そりゃ東京の有名百貨店なら集客あるから当たり前!と思われるかもしれませんが、売上は場所の持つ集客力だけでは上がりません。
同じブランドでも、
たくさんある百貨店の中でも
この店のアナタから買う!
の力のある販売員じゃないと、10万円のスーツは買っていただけないんです。
お気付きですか?
例えばテナントが立ち並ぶ店舗でも、
プロの販売員は、お客様が自分のお店に入っていらっしゃる前から、そのお客様の服装、別のお店で手にとったアイテムなどを把握しています。
だから、
『 いらっしゃいませ 』
と、そのお客様が自分のお店に入っていらっしゃった頃には、表のマネキンが羽織ってるコートがそのお客様の欲しかったどんぴしゃりなコートに変わっていたりするんです。
そう、お客様に「やっと探してたコートに辿りついた」と喜んで頂く為に。
これはあくまで私が学び得た販売スキルなので、全ての販売員の方がそうではないですが…
秋田のど田舎の私は、そこでイチから
接客とは?
販売とは?
仕事とは?
を学びました。
お客様が求めているものは何か?をまず読取る。
コレが現在の私のビジネスの基盤でもありますし、大事にしているマインドです。
が、
それはあくまでビジネスの場でのお話。
まさか、この数年後、義父母との同居生活で、この姿勢が自分のクビを締めてしまうとは…
まだこの頃の私は知りません。
20歳まもない私。
この頃の愛読書は、男性雑誌^ ^
スーツやネクタイのコーディネートを勉強していました。
そしてこの後、人生の転機が…
続きます♡